ゲムキTOP > ブログTOP > JR70条を利用した地方都市から東京へ旅行する場合の乗車券考察
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【背景】特定都区市内

Катюша 2019-10-05 11:14:48
東京から長距離の乗車券を購入した時、
東京山手線内や東京都区内という表記を見たことはありますでしょうか?
この切符は、指定されたエリアなら好きな駅で乗車・下車ができます。

これは特定都区市内という制度で旅客営業規則第78条第1号に定められています。
簡単に説明しますと、運賃計算を簡略化するために、長距離の切符では、
大都市の中心となる駅を基準に運賃計算をするという制度です。
東京の場合は東京駅が基準になります。

東京駅から片道100km超え、200km以下の場合は東京山手線内
片道200km超えの場合は東京都区内として乗車券が発行されます。


例えば、東海道線の熱海から東京まで乗車券を買うと、
熱海と、東京の基準である東京駅が100数kmなので山手線内で発券されます。
浜松から東京までの乗車券を買うと、257kmあるので東京都区内で発券されます。

JRの長距離の運賃は20kmことに金額が上がります。
なので、浜松-東京もあと3km長くなると金額が上がるはずです。
例えば浜松-上野は260kmを僅かに超えます。
本来浜松-上野の乗車券は浜松-東京の乗車券より高くなるはずです。
しかし、上野は東京都区内に含まれるので、東京駅が基準で計算されます。
よって、浜松-上野で乗車をしても、浜松-東京と同じ運賃で乗ることができます。