ゲムキTOP > ブログTOP > JR70条を利用した地方都市から東京へ旅行する場合の乗車券考察
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甲府-東京の場合

Катюша 2019-10-05 12:48:22
70条ルールの利用についての具体的な例は、
静岡の記事に書かせていただいたので、そちらを参照を。

さて、甲府-東京は134.3kmで\2,310かかります。
しかしながら京王高尾線が非常に安いため、
高尾-新宿間で京王線を使うと\2,083に抑えられます。
これは本ブログの主旨ではないので、今回は考えません。


甲府から東京の距離は200km以内であるので、乗車券は
甲府-中央-東京山手線内で発券され、山手線内の好きな駅で降りることができます。
注意したいのは、全区間が東京近郊区間に含まれるので途中下車はできません。

東京近郊区間は、新幹線の経路を入れることでルールの適用外になるので、
新宿-山手線-品川-新幹線-東京の経路を選択すると、
途中下車が可能な乗車券に変えることができます。
(新幹線を経路に選んでも、特急券を買わずに在来線で移動できます)
しかしながら、遠回りをすることで距離が141.2km、運賃が上がります。

ここで70条ルールを考えます。
東京の隣の駅で非常に便利な京葉線、八丁堀駅までの乗車券を買うと、
甲府-八丁堀間は135.3kmで運賃は\2,310のままです。
素直に在来線の経路で買うと、東京近郊区間の罠に引っ掛かります。
そこで、経路を品川新幹線経由にします。
新宿-品川-東京の経路を使っても、70条ルールの為、
運賃は新宿-中央線-東京の経路と変わりません。
つまり、新幹線を経路に入れても甲府-八丁堀の運賃は変わりません。

以上のことから
甲府-東京の普通乗車券と同じ発券額で、
甲府-新宿-品川-新幹線-東京-八丁堀の乗車券を発行でき、
かつ、70条ルールで山手線内を自由に移動でき、
途中下車も可能な切符が発券できることがわかります。